私事ではありますが、年金保険料を払い続けて25年。やっと受給権を確保しました。丁度、この国会の年金制度改正審議のなか、現職大臣の保険料未納が発覚、今も自民党はこの問題の全面的な公開を行っていません。
という私めも、大学卒業後(在学中は当時の制度では任意加入でした)、今日まで失業中の期間2か月は「確実に」保険料を納めておりません。一民間人が公表することではありませんが、社会保険についても何かとモノ申しているだけにけじめをつけておきたい、ということです。国会議員になってからは、いわば森羅万象・国の政治社会制度のすべてについて態度を問われている身ですから、その仕事を選択され国民から付託された以上、その辺のけじめは自らつけるべきではないでしょうか。その点、議員になる前の未納分まで糾弾されるのは、酷にすぎるというものです。
人生いろいろあるものです。明日の生活もどうしようかというときに、年金だけはきっちり納めようと頭に描く人は少ない。一生ひとつの会社の総務や社長に、税金・社会保険など間違いなくやってもらえる人も少ないでしょう。それに、人事・総務にしっかりとした人材がいるかどうかも疑わしい。私の「2か月未納」も社会保険事務所で確認したら違っているかもしれません。
小泉首相は、勤務実態のない会社に国会議員をしながら社員として在籍し、社会保険にも入っていても悪びれない。こんな人が唱える「年金100年安心」など、決して信用してはなりません。(2004.6)