私事ではありますが、娘の入学式に出席してきました。息子のときは卒業式に出席しましたので一歩前進。今度はぜひ卒業式にも出席したいと思います。
式の中身は、一言でいえば校長の独壇場でした、時間の半分以上(私にはそう感じられた)をしゃべり続け、PTA会長も校長賛美の発言でウンザリ。この校長、民間出身ということで、3年間で独裁体制を確立、この間7割の教職員を入れ替え、進学実績を上げたと豪語しておられました(自ら「独裁」とまではおっしゃっていませんが)。しばらく居続けるおつもりのようで、娘の3年間がちょっと不安になりました。在校生が校歌を生き生き歌ってくれたのが救いです。彼らがその一端を見せてくれた「自由な校風」も危ぶまれます。戦前からある高校はどこもそうでしょうが、新制高校60期生です。どの校史もまず男女共学のエピソードが戦後の自由・民主主義・平和を象徴し、戦前の抑圧・苦難を物語っているはずです。その物語るべき事柄が多いはずのこの高校の入学式で、そういう部分が剥げ落ちていたため、私はおおいに不満に思いました。実をいうと、中学校の卒業式には出席しませんでした。戦前的な国家観を象徴するものには頭を垂れないというのが私のモットーです。子供や先生たちには申し訳ありませんが、そのために欠席しました。この校長が3年後、卒業式を主宰しているかと思うと愉快ではありません。(2005.5)
この校長は2年後教員に対するパワハラで辞職した。(2012.7)