5月末に各市町村から住民税の納付通知が一斉に届いて、驚いた方も多かったと思います。すでに「仰天する」ことを予告しておきましたが、「やっぱり税金増えましたね」の声を方々からかけられました。
さて、みなさん住民税はどうやって納めていらっしゃるでしょうか。私めは、先月八尾市に一括納付いたしました! ATMでいったん現金を見て、ちゃんと枚数を数えて納めました。5月に納めた固定資産税(自宅のです)とあわせれば1か月分の給料を軽く超えましたよ!
住民税の納付は給料天引き(特別徴収といいます)するものと、直接本人が納付するもの(普通徴収)の二つの方法があります。住民税の計算は、給与所得者の場合は昨年の年末調整で計算された給与・社会保険料等の控除・扶養家族などの控除の資料から市役所が行います。天引きの場合はこれを12分割して会社が徴収・分割納付し、普通徴収の場合は、個人が一括または分割納付します。私の場合は長らく普通徴収で、以前は一括納付すれば「報奨金」としていくらか減額されるというメリットもあったのですが、報奨金は昨年からなくなってしまいました。ところで、国税である所得税と同じく住民税の天引きも宿命と思われている方も多いと思いますが、そうではありません。所得税の源泉徴収義務は給与の支払者(会社)にあり、仮に天引きしなければ税務署は会社に従業員の所得税を納めさせることができます。しかし、住民税については会社に源泉徴収の義務はありません。従業員が「自分で納めます」と申し出れば天引きしなくてもよいのです。ただし、給与支払い報告書(源泉徴収票)の提出は義務付けられていますので、天引きを望まない人には報告書にその旨を朱書きして、市役所に送ることができます。
今年はおおいに「納税者の痛み」を感じました。やっぱり税金は自分で納めましょう。ついつい資金繰りで後回しにしがちな社長さん、住民税の天引きはキッパリやめましょう。「税源移譲」で住民税のウエイトが大きくなった今、納税者の反乱がこの国を変えるかもしれません。(2007.7)