(記者)新大学構想会議で具体的統合案が出た。(橋下)非常にアグレッシブな構想案。専門家に練ってもらった案。世界で通用する公立大學にしてほしいと要請してつくってくれた。あとはガバナンスの問題。大阪市立大学はまだ教授会が力を持っている異質な大学。教授会が力をもつなんてありえないですよ。いつの時代の大学なんですか。教授会は組織のなかの一部構成員。決定権を持つのは経営陣ですよ。そこを市立大学は意識を改めてもらわないといけないですね。府立大学がやった改革にあわしてもらうという構成だ。
動画 市長会見 H24.12.28 26:50〜30:00頃
(コメント)彼のねらいがはっきり出た発言だ。「世界で通用する公立大学」=橋下氏独特の外向けには耳障りがよいが中身のない言い回し。なによりこの間、彼らが大学予算を削って質を低下させてきた責任は頬かむり。「府立大学がやった改革」=予算でしばって言うことを聞かせたやり方。
そのうえで、大阪市立大学の教授会自治を潰す意図を赤裸々に語っている。「決定権を持つのは経営陣」だとして、大学の自治をみとめず、「そこを市立大学は意識を改めてもらわないといけない」と全大学人に全面降伏を迫っている。学問の自由、のびのびと人格を成長させるキャンパスは色褪せてしまう。師走のどさくさに、いいかげんなやり方で滑り込ませたことを、維新の成果だといばっているが、こんな勢力に大阪市立大学を好きにさせてはならない!