昨日私が住むムラの「高安中学校区における施設一体型小・中学校の設置に関する意見交換会」に参加しました。八尾市では高安山山麓の2小学校とその2校の卒業生が通う高安中学校を統合して一つの学校をつくる計画が進められようとしています。昨年末から10数度学校ごと・ムラごとの説明会等が開催されています。
「フロンティア校」と銘打った、この計画にはいろいろな疑問が噴き出しました。校区の南の端にあたる郡川地区ではもともと小学校が遠く、さらに600m遠くなるため通学バスの運行を希望する声が多いにもかかわらず、教育委員会の答えは後ろ向き。私も席上「バス運行を検討課題にしてくれますね」と問いただすも確たる答えはなし。この問題だけでも次々出る要望に、とにかく言質を取られまいとする教委の姿勢に、失望の声しきり。「子供の安全が第1やろ」「距離が遠いというだけではない。地域の負担をどう考えているのか」「地域のことは地域の人が一番よく知っている」「国の基準だけで考えるな。市で措置しろ」など厳しい意見がつづきました。
そのほか、「今のままでなぜいけないのか」という意見も。会場は50人ほどの参加でいっぱい。「50年・100年の問題だ」という意見も出たとおり、地域の教育に対する熱意が伝わる催しでした。
現時点で「計画」とはいうものの「28年春開校・府立八尾支援学校東校を候補地として」という既定路線をはずれる気はなさそうです。また、「このチャンスに」とか、「小規模校ではよい教育環境を確保できない」とか、一貫校・連携校ではなくなぜ「フロンティア校」なのかとか、教委の姿勢を垣間見られる言葉に引っ掛かるのは私だけでしょうか。今後は地域住民の代表等による「検討会議」の設置となるようです。地域の要望によって改善をしている点も多いことは確かですが、教委への不信が根強いなかもっと時間を取って地域の声を聴き、ていねいな説明が必要だと思いました。(2013.5.23)