「統合問題を考える講演会」において、府大「考える会」の野沢世話人が行った「活動報告と行動提起」は次のとおりです。

 私たち大阪府立大学問題を考える会は、2009年12月に旧大阪府立大学、旧大阪女子大学、旧大阪社会事業短期大学、旧大阪看護大学の卒業生の有志で結成しました。当時の橋下徹大阪府知事が大学関係者の声を無視して、府立大学の経済学部、人間社会学部などを廃止し、理系特化の大学に変えようとしたことに反対し、母校・府立大学の民主的発展を願って活動してきました。

 また、大阪市立大学の統合問題を考える会は、府大と市大の統合に向けた動きが強まるもとで、2013年4月に卒業生が中心になり結成しました。市大OBとして府立大学との統合問題を考え、意見交流をし、情報の発信、学習会の開催、市大学生や大学院生との交流を行ってきました。

 そして、両会は昨年から合同の世話人会を定期的に開催し、2大学の拙速な統合を許さない立場で活動しています。

 いま、わが国の大学はその存立を揺るがす危機に直面しています。安倍内閣が4月25日に憲法が保障している「大学の自治」を壊す学校教育法と国立大学法人法の改定案を国会に提出しました。学校教育法改定案は、教授会から大学の重要事項を審議する権限を取り上げ、教授会を「学長のための諮問機関」に変質させるものです。国立大学法人法の改定案は、各大学の学長選挙を形骸化し、学長のリーダーシップを確立すると称して、上意下達の大学運営を強めようとするものです。大阪で起こっている橋下・維新の会による府大と市大の統合は、国のこうした危険な動きを先取りするものです。

 こうしたなかで、私たちの両会は「府大と市大の拙速な統合はやめよ」の一点で市民・府民・国民との共同を広げ、統合が中止になるまで活動を展開していきたいと考えています。

 橋下・維新の会による府大と市大を2016年に統合しようとする計画は、彼らの思惑通りにはすすんでいません。橋下市長は「僕は選挙で民意を得た」と盛んに言いますが、その選挙では、昨年の堺市長選挙、岸和田市長選挙で維新候補が落選しました。今年3月の出直し大阪市長選挙は、橋下市長が再選されたものの投票率は過去最低、得票数は前回から半減し、「大阪都」構想は民意を得たどころか、都構想がいかに民意とかけ離れたものであるかを明らかにしました。来年4月に大阪市を解体し大阪都を設置することはもはやできなくなっています。

 大学の統合についても、この1年、大きな変化が生まれています。大阪市議会は昨年3月、市大の学生が提出した「拙速な統合に反対する陳情」を財政総務委員会で賛成多数で採択しました。11月には両大学を統合するための議案を橋下市長が議会に提出しましたが、自民党、公明党、民主系会派、日本共産党の反対で否決しました。また、昨年10月には両大学の名誉教授らが「統合問題を考える懇談会」を立ち上げ、「橋下市長の大学自治への介入と府大・市大の拙速な統合を憂慮する」と題する21氏連名の声明を発表しました。両大学の教職員組合は統合に反対する立場を表明しています。

 そして、本年4月25日、大阪府と大阪市は2016年の統合を断念し、延期することを決定しました。私たちの活動や府民・市民の世論が統合の延期という変化を作り出しました。この到達に確信をもち、延期ではなく統合を断念するまで活動をすすめようではありませんか。

 本日の、お二人の講演で、両大学の統合がいかに道理も大義もないものであることが明らかになりました。学問研究と教育は、社会の未来を支える大切な営みです。大学は、教育研究を通じて社会の進歩に貢献すべき府民・市民の共同の財産です。これを壊す動きを許すわけにはいきません。本日の講演を力にして、統合をやめさせる声をさらに広げようではありませんか。

 具体的には、お配りしている署名を府民・市民・国民のあいだにうーんと広げていただきたいということです。集約をしましたら、現在、署名は8000筆集まっています。すでに目標の500筆を一人で突破した方がおられます。卒業生が経営する喫茶店のお客さんに広げている方や、どこへ行くのにも署名をもって出かけ、会う人会う人に頼んでいる方、また自分が所属する友好団体の構成員にドンドン頼んでいる方など、いろいろな取り組みが行われています。

 署名を2月に始めたときには、5月府議会に統合に関する議案が提案される可能性も考慮に入れなければなりませんでしたが、この心配はもはやなくなりました。相手が統合の時期を延期しましたから、署名は今日明日あわてて集める必要はありません。じっくり構えて、こつこつと大阪中に、全国につながりを生かして広げていきましょう。

 お集まりいただいている皆さんは、すでに署名でご協力いただいていると思いますが、さらに周りの方々に広げてくださることをお願いいたし、行動提起とします。

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