


久しぶりに実家に帰ってきました。実家の周りは私が子どものときとは大変な様変わりよう。JR可部線とアストラムラインが交差する「大町駅」付近は住宅地となって、かつての田畑の風景はなくなってしまいました。
しかし、アストラムラインの高架橋の陰になって何か窮屈になってしまったとは思えましたが、神社の空間だけは昔の思い出をとどめていました。ちょうど、社の隣で工事中で建設会社の車が境内にとまっていたりして、余計に小さく見えました。かつては祭りのときなどは境内で舞台がつくられ、神楽などが催されたものです。
ここに紹介するのは、社に飾られた「原爆絵馬」です。アマテラスオオミカミなどの神話を題材にしたものの中に異質な絵馬があります。昭和39年に奉納されたものと額に記されています。
絵の右手に原爆ドームが見え、下の方にはどくろや白い人骨、真ん中あたりは燃える建物が描かれています。50年の歳月のため、カンバスとなっている板地が反って波打ってきていました。私が小さいときにはもっとはっきりドームとかを判別できていましたが、いまは絵の全体が黒ずんでしまっています。原爆投下から19年後に何を思ってこれを奉納されたのでしょうか。(2014.7.7)
場所は広島市安佐南区中須1−26−5 大町駅から東へ徒歩2分ほど。