沖縄・宮古島に行ってきました。
職業柄、宮古島に行くからにはぜひ「人頭税石」を訪れたいと思っていました。嫌がる妻と娘と一緒に「石」を間近に見ました。ただの白い石灰岩の長細い石で、この石の高さに身長が届いた人に税金を課したという伝説があります。この石の言い伝えには諸説あるようで、実際には年齢で課税されたと言われているようです。
琉球王国が薩摩に支配され、薩摩に税を納入するため過酷な徴税がされたようです。もっとも封建時代にあっては、税は金銭ではなく米や特産品などの現物納でした。ここでは反物を納めたようです。人の頭数で課税するのは究極の逆進制度。つまり税の負担を個人の収入・負担能力にかかわらずに求めるというのは、現在の税制の基本ではありません。
そのため、人頭税が課された時代には、子どもの「間引き」の悲劇がいまに伝えられています。現代の人頭税=消費税の廃止を願いつつ、しいたげられた沖縄の今日の現状に思いを寄せました。